上下水道コンサルタント(水コン)の本来業務とは、水道、工業用水道、下水道に関する計画の作成、浄水場や下水処理場、ポンプ場といったハコモノ施設および管きょ施設などの基本設計や実施設計を地方公共団体の受託により行うことである。
ICTの発展による高度情報化社会の到来、人口減少と少子高齢化、気候変動に伴う水災害の頻発、カーボンニュートラルなど、急激に変化する社会情勢に伴い、上下水道に課せられる使命も一層多様なものとなり、その社会的な役割もますます重要となってきた。こうしたニーズの変化・拡大に伴い、水コンには本来業務の枠を超えた期待が集まっている。
NJSは、「水コン」としての本来業務で培った知見をベースに、時代の数歩先を見据えたサービスを常に提案し続け、こうした期待に応えてきた。クラウドで情報を収集・解析する「SkyScraper」、ドローンを用い点検・調査効率の飛躍的向上を図る「AirSlider」といった生産性向上のためのソフトウェアの開発と販売、あるいは、コンセッションによるPFI事業や管路施設包括的民間委託へのメインプレイヤーとしての参画など、ライフサイクルを通じたマネジメントによる事業全体の効率化に資するサービスの数々は、インフラ持続に向けた新たなチャレンジを一貫して行っていることから創出されたものだと言える。
こうした新たなチャレンジは高い技術力、そして、企業としての信頼を生み出し、「水コン」の本来業務である計画や設計にもフィードバックされている。そして、その成果は令和4年度売り上げ見通しにおいても、過去最高であった前年度を上回る利益予想という数値としても現れている。新たな課題への対応により業務領域を拡大していくNJSの今を見れば、上下水道界の未来が見えると言っても過言ではないだろう。