2025年4月に清水合金製作所から社名を変更し、新たなスタートを切ったキッツエスジーエス。自社製品への揺るぎない自信と日々の営業活動で培った信頼関係を武器に、老舗水道バルブメーカーを支え続ける若き営業マンの仕事を紐解いた。
2025年4月に清水合金製作所から社名を変更し、新たなスタートを切ったキッツエスジーエス。自社製品への揺るぎない自信と日々の営業活動で培った信頼関係を武器に、老舗水道バルブメーカーを支え続ける若き営業マンの仕事を紐解いた。
水道用バルブメーカーとして日本の水道事業に大きく貢献してきた清水合金製作所は、2025年4月から社名を「キッツエスジーエス(英文:KITZ SGS CORPORATION)」に変更した。
バルブ産業のメッカである滋賀県彦根市で1947年に清水合金鋳造所として創業してから78年。この間、国内の水ンフラを取り巻く環境は普及から持続へとビジネスフェーズが変革。1995年にキッツグループへ参画し、30年となる節目を機に長年親しまれた「清水合金」という愛称から、社名の変更に大きく踏み切った。名は体を表すのごとく、キッツグループでの協業によるシナジーを生み出し、新たなビジネスフェーズに挑む。
具体的にはグループ全体で市場単位で取り組むビジネスユニット(BU)制を敷き、コア事業やブランドから独立した業務プロセスを設計・実施。これまで清水合金製作所単独の指標としていた利益とコストを、グループ企業で形成したBUごとに独自管理することとなった。キッツエスジーエスは、グループ六つのBUの中で、環境ソリューションBUに位置付けられ、その中心的役割を担う。
国内の水道事業に特化したビジネスを展開してきたが、BU制を敷くことで、販売アイテムが増加。これまで地域の水道事業体を主軸に営業展開していたが、民間需要や海外市場などへの対応が加わり、営業を担うスタッフの適用力、対応力がより一層求められてくる。
これら業務環境が変化する中、今回、若き営業マンの仕事に同行した。水道バルブは水輸送をコントロールする重要な機能を担う。だからこそ、本社工場に赴き、製造過程からしっかりとした製品知識を養い、生産者の思いも背負う。自社製品へのこだわりを持ちつつ、顧客に寄り添うコミュニケーションは不変。数日間であったが、行動を共にする中で、顧客と信頼を築き、安心感を与えていることを十二分に感じとることができた。長い歴史の中で顧客重視への教育が継承されてきたのであろう。
BU制となり業務領域は広がっていくが、水インフラを中心としたバルブのプロフェッショナルとしてこれからに期待したい。